投資の種類は?メリット・デメリットをそれぞれ解説!
投資の種類と言っていますが、そもそも投資とはどういったものなのでしょうか?
投資とは簡単に言えば「資産を運用して増やす」ということを目的に行うものです。
近年日本では余裕のある資産を銀行などの金融機関に預けていても利子はほとんどつかないという状態が続いています。
そのためその資産を投資することで運用していくというものが投資なのです。
ただし、投資には種類が色々とあり、投資する対象も違っています。
そのためにリスク・リターン、投資期間などが違っていますので、誰しもにとって最高の投資というものはなく、その人の状況や目的によって適している投資は違うということになります。
また、投資は必ず資産が増えるというものではなく、運用の仕方によっては資産が減るというリスクも伴います。
それぞれの投資商品の特徴を理解して、適切に運用をしていくことがポイントとなるのです。
そこさえ押さえておけば投資初心者でも損をすることなく資産を運用していけるでしょう。
投資の種類は?不動産など8種類紹介
投資と言えば株式が真っ先に思い浮かぶほど投資の代表的なものです。
他の投資よりもシステムがシンプルなだけにわかりやすく、投資初心者の人もまずはここからという人が多くなっています。
企業が発行した株券を売買することで差益を得たり、株式を持っていることで配当金を得たりすることができるようになっています。
売買によって得た売却益をキャピタルゲイン、配当による利益をインカムゲインと言います。
株価は常に変動しているために安くなっているときに買って、高くなっているときに売ることで売却益を出していきます。
そのためタイミングが合えば大きな利益を出すことができるというハイリターンが狙えるのですが、株を発行している企業が倒産すれば株価は0円になる可能性もありますし、値下がりをすることで資産が減ってしまうという可能性もあるハイリスクな投資でもあります。
ただし株式を購入した範囲でしか損得は起こりませんので、コントロールはしやすい投資でもあります。
最近ではネット証券を利用することでさらに簡単に取引ができるようになり、手数料も下がってきている傾向があります。
投資額を決めて始めてみるのが良いでしょう。
国債は株式と同じくらい有名な投資です。
その中でも国債は銀行に預けるよりは高い利率で資産を運用したい、でもリスクを負うのは嫌だという人に非常に適している投資です。
国が発行している債券(国債)を購入することで年間2回の利子がつきます。
これには年率0.05%の最低金利保証がついているので銀行に預けるよりも多くの利息を得ることができます。
また、満期を迎えれば元本が戻ってくるので、元本割れをすることがありません。
国が利払いと元本を保証しているので、安心して運用することができます。
ただし、近年の超低金利の影響で長期の国債利回りは決して良いとは言えないため、安全ではあるものの、これによって得ることができる利益は非常に低くなってきていると言えます。
債券は、ローリスク・ローリターンが特徴だと言えます。
投資はしてみたいが自分で細かく運用はできない、できればプロに任せたいという人向けの投資です。
こちらは投資のプロであるファンドマネージャーと呼ばれる専門家が投資家から集めた資金をもとにして株式や債券などを組み合わせて運用をしていきます。
とにかく銘柄数が多く、安定して5000以上の投資信託があるとされています。
そのため目的に応じて商品を選ぶことができ、ハイリスクでハイリターンなものからローリスクでローリターンのものまであるので自由に選ぶことができます。
また、分散投資することも可能ですので自由度が高い投資だと言えます。
ETF(上場投資信託)
投資信託の中でも、投資信託そのものが株式と同じように上場されているものをETF(Exchange Traded Fund)といいます。
株式と投資信託という両方の特徴を持つものですので値下がりや元本割れのリスクがあります。
こちらは手数料も一般的な投資信託よりも安く人気となっているのですが、銘柄数がまだまだ少ないという欠点があります。
最近では日経平均レバレッジ・インデックスというインデックスに連動したETFが大人気となっており、個別の銘柄にそれほど詳しくなくても投資を行うことができます。
REIT(不動産投資信託)
こちらは投資家から集めた資金で不動産への投資を行って、その不動産から発生する家賃収入や売却益を投資家に還元するというものです。
株式のように上場しており、その利回りの良さが人気となっているのですが値下がりや元本割れのリスクがあります。
また、地価下落や天災による不動産特有のリスクがあることに注意しなければいけません。
多数の資金で多数の不動産を所有しているとそれだけ安定して利益が見込めるということと、少額で不動産に投資できるということが人気の投資だと言えます。
不動産投資
こちらはマンションやアパート、駐車場などの不動産を購入して投資を行うというものです。
基本的には長期的に投資をする人向けのもので、すぐに利益を出したいという人には向いていません。
最初に多額の資金が必要となりますが、長期的に安定して家賃収入が見込めるため将来に備えて投資するという人も多くいます。 レーザートレード
長く人気となっている投資方法ですが、流動性が低いために長期間保有することが条件となることに加えて、最初の資金を借り入れた場合は金利上昇によって支払いが増加するという可能性があります。
また、天災などの不動産特有のリスクも受けることになります。
先物・オプション・デリバティブ
こちらは少ない資金で大きく投資を行うというものです。
相場の狙いが当たれば大きな利益がでますが、外すと大きな損失がでます。
そのため非常にハイリスク・ハイリターンなものだと言えます。
ギャンブル性が強い投資だと言えるでしょう。
相場の見通しなどに自信がない人は避けた方が無難です。
FX(外国為替証拠金取引)
こちらは証拠金と呼ばれる資金を使用することで最大25倍までの外国為替取引ができるという商品です。
アメリカドルだけでなくユーロやオーストラリアドルなど幅広い通貨で取引ができるのですが、為替に大きな変動があったときは大きな利益を出すこともありますし、大きな損失を出すこともあります。
短期的に利益を出すギャンブル的な要素があるため、安定した資産運用には向いていません。
どちらかと言えば投資というよりも投機に近いものとなっています。
投資初心者おすすめ証券会社6選
LINE証券
LINE証券の特徴
LINE証券とは、スマホのみで手軽にで国内株・ETF・投資信託に投資することができるサービスです。
LINE証券は、野村證券の親会社である「野村ホールディングス」とLINEの子会社である「LINE Financial」が共同で開発しているサービスです。
大手企業の株も数百円買えて、1株単位や1口単位で銘柄を購入できるので少額投資が可能となっています。さらに、LINEポイントを口座の入金に充てればLINEポイントを利用して投資することもできます。LINE証券の株式売買の取引手数料は無料で、株式・ETFの取引コスト(スプレッド)も業界最低水準の0.5%を実現しています。また、平日夜21時まで取引可能なので仕事終わりにも集中して取引をすることができるのも魅力です。
SBI証券
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松井証券の特徴
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取扱商品 | 株式・現物取引 株式・信用取引 投資信託 IPO(新規公開株)、PO(公募・売出し) 貸株サービス 立会外分売 ベストマッチ(約定価格改善サービス) PTS レーザートレード MMF 先物・オプション取引 NISA・つみたてNISA FX レーザートレード EFT/REIT |
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マネックス証券
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真っ赤な二人が新コンビ結成!ピザハットブランドアンバサダーにカズレーザー&ムックが就任!
これを記念して、ブランドアンバサダーのふたりが息ぴったりの掛け合いをみせるスペシャルWEBムービーをピザハット公式YouTubeにて3月8日(月)より先行公開。新TVCM 「ピザ全品30%50%OFF 」編、「MY BOX(マイボックス)」編は3月12日(金)より全国にて放映いたします。さらに、カズレーザーさん一押しのトッピングとピザハット人気商品など、4種類の味を1枚のピザで楽しめる新商品「カズレーザー4」を3月15日(月)より発売します。
▼カズレーザーさん コメント
今回身に余る大役を仰せつかり、ただただ感涙です。
そういえば母親が、僕が幼少期に初めて口にした言葉が「ピザハット」だったと教えてくれました。
これは運命でしょう。
そして芸能界の赤一色担当の大先輩ムックさんと共演できたことは、後世まで自慢になります。
日本人の主食がピザになるよう精一杯頑張る所存です。
▼ムックさん コメント
まさかピザハットさんのアンバサダーに就任するなんてビックリしました!!
本当に美味しいピザハットさんのピザを皆さんに伝えられるように、たくさん食べて頑張りますぞ~!
▼ストーリー レーザートレード
ブランドアンバサダーのカズレーザーさんとムックさんは、ピザハットと共通する真っ赤なカラーで登場。漫才さながら息ぴったりの軽快なテンポで、ピザハットの“いつだって想像以上。”なおいしさやおトクな情報などを伝えていきます。
おいしいピザが食べたいというムックさんに、カズレーザーさんはピザハットのおいしさを説明しながら「食べればわかるんだから」と独り占め。カズレーザーさんが自らバイクにまたがりデリバリーに向かうシーンや、自由奔放なカズレーザーさんに対してツッコミを入れるムックさんとのここでしか見ることができないやりとりは必見です!
カズレーザー
(メイプル超合金)
1984年生まれ。 埼玉県出身。 同志社大学商学部卒。 2012年、 お笑いコンビ「メイプル超合金」を結成し、 15年にはM-1グランプリ2015決勝進出。 CX「とくダネ!」、EX 「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」など多数番組出演中。
安藤なつ「手に汗握った相方カズレーザーへの結婚報告。でも結果はまさかの…」
安藤: 全くわかんなかったんです。「え、何でですか」「どういう人ですか」と詰められるのか、もしくは怒られるのか、それとも喜んでもらえるのかなどあれこれ考えましたが、「軽!」ってところまでは想像できていませんでした。こっちは緊張していたので、その後のことはよく覚えていなんですが、「誰にもまだ言わないでね」とは言いました。それに対しても、こちらを見ずに「うぃーす」という感じでした。お祝いはなかったんですが、婚姻届の証人の一人になってもらっています。
相方はあくまでもビジネスパートナー
――カズレーザーさんには旦那さんを紹介されましたか?
安藤: まだしていないですね。紹介した方がいいのかな……。自分にとって相方はビジネスパートナーです。男女コンビというのもあるかもしれないですが、恥ずかしいというか、緊張する距離感なんですよ。ただ、彼(カズレーザーさん)の仕事に対する姿勢は本当に良いなと思います。仕事に真摯に向き合ってやっている。でも見た目が インパクトあり過ぎですけど。 街中でポスト見かけると「あ」って反応してしまいます。「赤いな」って。
――同じ異性でも、仕事相手と結婚相手とでは求めるものは違いますか?
安藤: 相方はあくまでもビジネスパートナーなので、プライベートでのことを求めることは一切ないですね。心持ちが違います。
「結婚できない自分が嫌」という女芸人は少ない
――同世代、もしくは年上の未婚女性への結婚報告にためらいはありましたか?
安藤: 仕事関係でもプライベートでも、言いづらいということはないですよ。ただ、自分は個別に結婚報告をしていなくて、ブログでお知らせという形を取りました。向こうからお祝いを言ってくださった方に、ありがとうございますと伝えています。
――お笑いの世界では、「結婚したら面白くなくなる」などと言われることもあるそうですが、安藤さんは結婚して面白くなくなるかもしれないという気がかりはありますか?
安藤: 自分は女を売る芸はしていないので、そういった懸念はないですね。結婚してないから、モテないからうんぬんのネタは、これからもしないと思います。旦那さんのネタを使うつもりもないですね。
自動運転のキーテクノロジー「LiDAR」の基礎から最新動向、車載技術要件まで
自動運転には、さまざまなセンサーが用いられる。ADAS(Advanced Driver Assistance System/先進運転支援システム)が普及して久しいが、まず採用されたのは前方レーダーである。その後、ステレオカメラや周辺監視レーダー、そしてAIを活用した前方カメラなど、今日ではさまざまなセンサーが実用化されている。LiDARは、それら多種多様なセンサーがあるにもかかわらず、自動運転のキーとなるセンサーだと言われている。それは、物体認識と自己位置推定という自動運転において重要な機能を実現するために欠かせないと考えられているからである。
<夜間>カメラ画像(上)とLiDARデータ(下)
<水滴>カメラ画像(上)とLiDARデータ(下)
次に自己位置推定について、自動運転ではリアルタイムに自分がどこにいるかを正確に把握しなければ、正しい経路を辿ることは不可能である。自己位置推定の方法には、GPS(Global Positioning System)信号を利用したり、タイヤの回転数を利用したりといくつかの方法があるが、例えばGPS信号はビルの谷間で反射波によりエラーが大きくなったり、山間部やトンネルでGPS信号が得られないなど、この方式単独での自己位置推定は実用的ではない。また、タイヤの回転数で移動量を計算する方法は、スタート位置を入力する必要があり、タイヤのスリップなどで誤差が蓄積していくなど、実用的ではない。一方、LiDARによる自己位置推定は、高詳細マップとLiDARで取得した地図を比較することによって、自己位置を精密に推定することができる。
LiDARの基本
LiDARとは
LiDAR とは、Light Detection And Ranging の略で、レーザー光を使ったリモートセンシング技術によって、物体の検知や対象物までの距離の計測を行っている。照射したレーザー光が物体に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定する。また、光束密度が高く、短い波長のレーザー光を用いるため、高い精度で位置情報や物体の形状などを検出できる。
自動運転などに用いられる様々なLiDAR
LiDARの点群データ
回転型とソリッドステート型
回転型のLiDAR
ソリッドステート型のLiDAR
LiDARの構成要素と性能指標
レーザー素子と受光素子
受光素子は、フォトダイオード、SPAD(Single Photon Avalanche Diode)などが用いられるが、やはり905nm帯がシリコン半導体で製作できるため、安価で低消費電力である。
ビームステアリング方式
ビームステアリング、すなわちレーザー光のスキャン方式は各社でさまざまである。例えば、2D MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)タイプは2軸可動素子にミラーを搭載し、これにレーザー光を反射させることによりラスタースキャンを実現するものである。その他、小型ミラーを回転させるタイプ、波長を変えたレーザー光をプリズムに入射し、屈折によってスキャンを実現するタイプなど、各社独自方式が多い。
MEMS素子
一方、数年前より回転型ではないソリッドステートタイプの製品が多数登場している。中でもシリコンMEMSミラーは、半導体の微細加工技術によって集積化された微小電気機械システムである。2D MEMSと呼ばれる2軸可動の素子にミラーを搭載し、これにレーザー光を反射させることによりラスタースキャンを実現するのが、いわゆるMEMS LiDARである。MEMSは永久磁石と電磁石で稼働させるため、摩擦のない高速かつ高精度のビームステアリングが可能である。
測距方式はパルスTOF(Time of Flight)方式が一般的である。FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式もいくつかのメーカが採用しようとしているが、まだ開発中の技術と言えるだろう。パルスTOF方式は、レーザーを一定間隔で発射して、その反射波が届くまでの時間を測定することによって距離を計算する方式である。一方、FMCW方式は、レーダーで一般的に用いられている方式で、周波数を変調させながら連続的に照射し続け、その反射波が届くまでの時間を測定することによって距離を計算する方式である。TOFとの大きな違いは、ドップラー効果による反射波の波長変化を計測することにより、対象物との相対速度も計算できることにある。
信号処理プロセッサ
信号処理には、単純な計算を高速に処理するFPGA(Field-Programmable Gate Array)が適している。しかし、汎用的なFPGAはスペックが過不足あり、性能を重視すると、ややもすると上位モデルを使わなければならず、サイズやコスト、消費電力の面で必ずしも最適解とは言えない場合が多い。そこで、イスラエルのイノビズ(Innoviz)社のように専用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を起こし、サイズや消費電力を低減しつつ、最大限性能を引き出せるようにしているメーカーもある。今後の小型化・高性能化には、おそらくキーになるだろう。
しかし、さらに将来、LiDARの方式や信号処理方式が一般化していき、LiDARが普及していくと各プロセッサメーカーによるパッケージICが出てくると思われる。これにより、現在のレーダーのようにMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)とMPU(Micro-Processing Unit)を一体化し、誰でもレーダーが作れてしまうようになり、さらなる小型化・低コスト化が進むと思われる。そんな時代も案外近いかもしれない。
最大検知距離を延ばすには、レーザーの出力を増すのが手っ取り早いが、人間の眼に対する影響を抑制するためIEC 60825-1 Class1レベルのアイセーフ求められる。また、デバイスの発熱の問題から、レーザー出力は制限される。受光部の感度を上げれば当然最大検知距離も延びるが、ノイズも拾いやすくなる。そのため、むしろ受光部前の光学系で反射光以外を除く工夫や信号処理部でのノイズフィルタリングが性能の差となるだろう。
視野角(FOV)
視野角は、FOV(Field of View)とも言われ、文字通りどれくらいの範囲を見渡せるかというものである。回転型は、複数のレーザを搭載したヘッドを回転させることにより広い視野角が得られるのが特長である。これに対しソリッドステート型は、ビームステアリングに限界があるため、視野角が狭いのが一般的である。しかし、複数のMEMS を搭載するなど、今日では120°前後の広い視野角を実現している。
フレームレート/周期
フレームレートは、カメラ画像同様fps(frame per second)で表され、1秒間に何フレーム更新するかを示している。また、周期[Hz]で表す方法もあるが、どちらも意味は同じである。最近のLiDARでは、10~30fpsが一般的であるが、高速道路など高速移動を考慮すると30fps程度は必須だろう。
3種類のレーザー光源に注目、材料加工に欠かせないレーザー溶接の基礎知識とその応用方法
<図1>レーザー溶接の原理
レーザーの品質については、一般的にBPP(Beam Parameter Products、ビームパラメータ積)という評価単位が使われます。これはレーザービームの広がりの半角(mrad)とビームウエスト半径(mm)の積で与えられ、出射ビーム径(ウエスト径)が同一の場合は、レーザーが1m進む間に広がる範囲を示し、値が大きいほど品質が悪いことを表します。
CO2レーザーの特徴とデメリット
<図2>一般的な高速軸流形CO2レーザー構成
YAGレーザーの特徴とデメリット
YAG(Yttrium Aluminum Garnet、イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザーは、イットリウムとアルミニウムの人工ガーネット構造(立方晶系の鉱物結晶構造)に希土類元素をドープ(添加)し、発振媒体にした固体レーザーです。レーザー溶接で使われるものはYAGに数%のNd(ネオジム)をドープしたNd:YAGレーザーで波長は1.064μm、医療用でEr(エルビウム)をドープしたEr:YAGレーザーも使われています。
<図3>半導体レーザー(LD)励起によるYAGレーザー構成
ファイバーレーザーの特徴とデメリット
これはレーザー発振器から単に光ファイバーを使って伝送するバルク型レーザーとは異なり、高純度の石英ガラスで作られた光ファイバーに希土類元素のYb 3+ (イオン化したイッテルビウム)をドープし、外部から半導体レーザーを照射すること(励起)で高効率のレーザー発振を行い、高出力のレーザーを作り出すという技術です。
<図4>メンテナンスフリー・ロバスト性を有するファイバーレーザー構成
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